加工原料の安定供給のための貯蔵適温のカンキツ品種間差異の解明と指標化

課題名 加工原料の安定供給のための貯蔵適温のカンキツ品種間差異の解明と指標化
課題番号 2014026911
研究機関名 (独)農業・食品産業技術総合研究機構
(独)農業・食品産業技術総合研究機構
研究期間 2014-2018
年度 2014
摘要  ウンシュウミカン、オレンジおよびレモンを異なる温度(5,10,15,20℃)で貯蔵し、品質成分の変化を調査した。その結果、20℃ではいずれの品種でも5種類のアミノ酸(ヒスチジン、リジン、フェニルアラニン、トリプトファンおよびメチオニン)が顕著に増加したことから、これらのアミノ酸含量を調べることで、品質変化を最小にする貯蔵温度の上限を探れる可能性が示された。さらに、ウンシュウミカンとレモンでは、5℃でアミノ酸の一種であるオルニチンが集積して品質が変化するが、10℃では変化が少ないのに対し、オレンジでは、2℃でオルニチンが集積し、5℃では品質変化が少なくなった。このことから、成分変化を最小にする貯蔵適温には品種間差があり、ウンシュミカンとレモンが10℃付近であるのに対して、オレンジではより低温の5℃付近にあることが明らかになった。したがって、オルニチン含量を調べることで、貯蔵適温の下限を探れる可能性が示された。
 また、ウンシュウミカンを異なる温度条件下(5,8,10℃、平均湿度97%以上)で貯蔵して、果実腐敗の発生状況を逐次観察したところ、貯蔵6週間では、10℃の2つの試験区で各1果ずつ発生が見られたが、それ以降、累積して増加する傾向は見られなかった。
カテゴリ 温州みかん 加工 品種 レモン その他のかんきつ

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