| 課題名 | 稲・麦WCS、飼料用米および生米ぬかを高度利用した牛乳の生産技術開発 |
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| 課題番号 | 2014027418 |
| 研究機関名 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 新潟県農業総合研究所畜産研究センター |
| 研究期間 | 2010-2014 |
| 年度 | 2014 |
| 摘要 | 泌乳前期の乳牛向けの自給飼料多用型発酵TMRにおける飼料用玄米の給与限界を明らかにするために、破砕した飼料用玄米の混合割合を25または30%とする発酵TMRを調製し、経産牛6頭を供試し、分娩後5日目から10週間の飼養試験①を実施した。また、自給飼料多用型発酵TMRの有用性を探索するために、搾乳牛10頭を供試し、1期を3週間とするクロスオーバー法による飼養試験②を夏期に実施した。更に、現地で飼料用玄米を多給する酪農家4戸のうち、牛群検定を行う2戸を抽出し、その技術成績と飼料用玄米多給の関係を評価した。 ①飼料用米の給与限界を解明するための飼養試験の結果、飼料用米の混合割合を違えても、乳量、乳成分、飼料摂取量に違いはないことが確認され、これまでの研究結果と併せて、全乳期を通じて、飼料用米の最大混合割合が30%であることを明らかにした。 ②発酵TMRの有用性を探索する飼養試験の結果、主な粗飼料源を乾草とする未発酵TMRを給与した場合に比べ、主な粗飼料源を稲WCSとする自給飼料多用型発酵TMRを給与することで、生乳中のα-トコフェロール濃度は上昇し、脂質の酸化臭の原因物質の一つであるヘキサナール濃度が減少することが確認でき、主な粗飼料源を稲WCSとする自給飼料多用型発酵TMRの給与により、生乳の高付加価値化が出来ることを明らかにした。 ③現在、飼料用玄米を31%混合給与する酪農家Aまたは28%混合給与する酪農家Bについて、飼料用玄米給与前、飼料用玄米給与1年目、飼料用玄米給与2年目の年間技術成績を評価した。その結果、酪農家Aでは、飼料用玄米給与前と比較して、給与1年目、2年目の乳量、乳成分、繁殖成績に大きな変化がないことが確認された。酪農家Bでは、飼料用玄米を活用するためにTMRミキサーを導入したことも影響し、給与1年目に乳量の増加、乳成分率の向上、繁殖成績に変化がなく、2年目にはその技術成績が維持されていることが確認された。以上のことこら、飼料全体のバランスをとりながら飼料用玄米を多給しても酪農家における技術成績が悪化することはなく、配合飼料に比べ飼料用玄米を安価で、地域で安定的に入手できることから、飼料自給率の向上がはかられ、飼料コストの低減など、地域農業と酪農経営に有用な効果を及ぼすことを明らかにした。 |
| カテゴリ | 経営管理 高付加価値 コスト 飼料用米 飼料用作物 乳牛 繁殖性改善 |