黒毛和種肥育牛への飼料用米給与技術及び肉質評価法の開発

課題名 黒毛和種肥育牛への飼料用米給与技術及び肉質評価法の開発
課題番号 2014027432
研究機関名 (独)農業・食品産業技術総合研究機構
宮城県畜産試験場
研究期間 2010-2014
年度 2014
摘要 ・肥育全期間給与試験については事業当初に予定した14頭すべてについて出荷が終了した。格付成績等に飼料用米給与による大きな影響はなく、配合飼料の40%を飼料用米を主とする飼料(飼料用米33%、大豆粕7%)で代替給与しても通常と遜色ない牛肉を生産できることが明らかとなった。この牛肉(僧帽筋)の成分分析により糖類など一部の成分について、飼料用米給与の有無で有意な差が見られた。また再加熱した胸最長筋サンプルについてDSC(示差走査熱量計)を用いて分析した脂肪の特性と訓練されたパネリストによる分析型官能評価結果の関係を調べたところ、DSCで分析された溶け始め、融点、溶け終わりの温度は、オレイン酸や1価不飽和脂肪酸、上昇融点に比べて咀嚼時のやわらかさ、多汁性などの官能評価結果と相関が高いことが明らかとなった。
・一般農場において出荷前5ヶ月間を目安にトウモロコシや大麦を代替する形で給与した試験においても格付成績に差は見られなかった。
・圧ぺん籾米よりα化度が高く、嗜好性も高い飼料用米(膨潤発酵処理米)を出荷前半年間1kg給与した牛肉について、飼料米給与牛肉の特性を示す用語抽出のための消費者型官能評価を実施したところ、飼料用米給与牛肉は口どけが良い(p<0.01)、甘い(p<0.01)、脂っこい(p<0.05)という用語で特徴づけられることが明らかとなった。
カテゴリ 出荷調整 飼料用米 飼料用米給与技術 大豆粕 とうもろこし 評価法

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる