課題名 | リキッドフィーディングで飼料用米を給与した際の栄養特性評価と飼養試験 |
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課題番号 | 2014027451 |
研究機関名 |
(国) 山形大学 農業・食品産業技術総合研究機構畜産草地研究所 |
研究期間 | 2010-2014 |
年度 | 2014 |
摘要 | リキッド飼料工場にて飼料用籾米サイレージと高脂質エコフィードを組み合わせた肥育後期豚用の飼料調製と、農家での実証試験を行った。昨年度までに飼料中のタンパク質含量は要求量十分満たすことが明らかになっていたので、今年度は要求量を満たす範囲で大豆粕の配合量を減らし、より飼料費の低減を図ることとした。対照区は市販の配合飼料、試験区は飼料用籾米サイレージと高脂質エコフィードを組み合わせた飼料の2区を設定し、肥育後期のLWD三元交雑種各区10頭(群飼)に給与し、体重が110kgに達した時点で出荷した。枝肉を買い戻して肉質分析に供した。 飼養試験の結果、各区の日増体量、飼料摂取量、飼料効率には差は見られなかった。また、枝肉成績では、枝肉重量、歩留、背脂肪厚にも差は見られなかった。このことから、試験飼料は対照区の市販配合飼料と遜色ない飼養成績であり、生産される豚肉への影響は見られないと考えられた。以上の結果から、高脂質エコフィードを組み合わせることにより、飼料用籾米サイレージを乾物あたり約56%まで給与でき、トウモロコシを完全代替し、かつ大豆粕の配合量を低減することが可能だった。 本事業は5年間実施された。リキッドフィーディングでは、粉砕した籾米サイレージをトウモロコシ代替として飼料中に25%程度配合可能であることを明らかにした。安価な高脂質エコフィードで飼料中のエネルギー含量を調整することにより、飼料中に50%程度配合可能であることを明らかにした。その結果、飼料費の低減、エコフィードの利用促進に結びつけることができた。 |
カテゴリ | 出荷調整 飼料効率 飼料用米 飼料用作物 大豆粕 とうもろこし 豚 |