集落営農法人における農業用アシストスーツの現地実証

課題名 集落営農法人における農業用アシストスーツの現地実証
課題番号 2014027574
研究機関名 山口県農林総合技術センター
山口県農林総合技術センター
研究期間 2014
年度 2014
摘要  1 タマネギの定植準備から定植に係る各作業の実証
 (1)タマネギの定植準備;畝作り時の施肥について、20kgの肥料袋を抱えて運び、肥料散布機に投入する場面について、アシストスーツの適用性を検討した。全作業時間が半日と短かったこと、フォークリフト・パレットによる高さの確保や肥料散布機までの側寄せ等、作業者に負担のかからない体系が構築されていたことで、スーツの使用は行わないこととした。
 (2) 定植後の苗の補植における適用性について、中腰姿勢が多く、OWAS評価でも要改善数値が高かったため、法人作業者装着及び職員によるモデル作業を行った。法人作業者では、スーツの現仕様では改善効果の評価が厳しかった。職員によるモデル作業では、評価は使用者によっては向上した。 
2 ジャガイモの収穫~出荷にかかる各作業の実証 
(1)収穫から貯蔵まで;ほ場からのコンテナ搬出について適用性を検討した。トラクタのフォークアタッチ・パレットによるコンテナ抱え上げ・搬送の作業者負担軽減体系が構築されていたことで、収穫時のスーツ着用は行わないこととした。
 (2) 選別・計量・箱詰め・積み上げの一連作業における適用性を検討した。OWASによる要改善数値はあまり高くなく、箱の重量も11kgであったが、1時間に80箱程度の処理数があるため、法人作業者装着及び職員によるモデル作業を行った。心拍数による軽労化は判然としなかったが、聞き取り調査では、全員が「楽になった」という評価であった。
3 カボチャの収穫~出荷にかかる各作業の実証
 (1)カボチャの収穫;ほ場で収穫・箱詰め・倉庫運搬について、適用性を検討した。カボチャの数が少ない(1個/1蔓)こと、箱の重量が軽いことからスーツの使用は行わないこととした。
 (2) カボチャの出荷にかる磨き・箱詰め・運搬の一連作業について、OWAS評価を行った。要改善数値が低く、観察では腰より腕に負担がかかる作業と判断されたことで、法人装着及びモデル作業は行わないこととした。
4 小麦の播種に係る各作業の実証
播種時の種子薬剤混和・種子・肥料の播種期への補給について適用性を検討した。OWAS評価を行い、法人装着による作業評価を行った。種子薬剤混和では、要改善数値が高かったが、作業全体の中に占める時間は大変短かった。肥料・種子の運搬・投入では、要改善数値は低かった。投入作業では、バケツ使用でハンドルが動くため、アシストスイッチの作動に不具合が生じた。またバケツを両手に下げて作業機へ投入のため、法面を下る状況では、歩行アシストの関係で使いにくいという評価もあり、モデル作業は行わないこととした。
カテゴリ アシストスーツ かぼちゃ 軽労化 栽培技術 出荷調整 施肥 たまねぎ 播種 ばれいしょ 肥料散布 薬剤

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