乳牛の泌乳曲線平準化を核とする省力的な群管理技術の開発

課題名 乳牛の泌乳曲線平準化を核とする省力的な群管理技術の開発
課題番号 2015027801
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
協力分担関係 家畜改良事業団
家畜改良センター
研究期間 2011-2015
年度 2015
摘要 泌乳曲線を平準化するための牛群改良手法の開発に関しては、_x000D_
a) 将来の総合指数順位が上位となる確率を示すP40を開発し、後代検定に参加する候補種雄牛を選択する指標とすることを提案し、信頼度が大きく異なる遺伝評価値(両親平均とゲノミック評価値)が混在する状況において、本選抜方法は有効であることを示した。_x000D_
b) 後代検定前の候補種雄牛のデータを用いて計算したP40と、後代検定後(4年後)に公表された総合指数との間の順位相関を調べる ことにより、現状では精度に差がないことを検証した。_x000D_
泌乳期の栄養生理指標に関しては、_x000D_
a) 泌乳持続性(LP)と血中プロラクチン濃度・グルコース濃度、泌乳ピーク日とグレリン濃度、ピークまでの乳量増加とグレリン濃 度全般、受胎日とグルカゴン濃度は、各泌乳形質・繁殖性を事前評価(推定)する指標として利用できることを提示した。_x000D_
b) 泌乳中後期の乳中ラクトフェリン濃度が低い牛は泌乳曲線の中後期回帰係数が有意に大きいことから、乳中ラクトフェリンはLPの 指標の候補になることを明らかにした。_x000D_
省力化牛群管理技術に関しては、A町内10戸の酪農経営における経産牛1頭当たり所得は高持続型乳牛の方が約1万5,000円高く、経費は約4万9,000円低いこと、また出荷乳量1t当たり所得は2,300円高く、経費は3,300円低いことを示した。所得増分は北海道の生産費統計における搾乳牛1頭あたり農業所得14万8,800円(直近5年間、平成22~26年度平均)の約10%に相当しており、牛群全体として高持続 型乳牛を保持する経営体では、低持続型乳牛を保持する経営体に比べ農業所得が10%多いことを明らかにした。_x000D_
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このほか、_x000D_
a) 305日乳量が9,000kg水準の初産次高泌乳牛を一乳期1種TMR飼養する際の適正なTDN含量は72~73%であり、乳量・乳成分、血液成分、栄養充足及び増体など総合的に見て、初産次高泌乳牛は一乳期1種TMR飼養が有効な栄養管理法であることを明らかにし、経産牛を含めた群分けの考え方を示した。_x000D_
カテゴリ 育種 管理技術 経営管理 飼育技術 出荷調整 省力化 乳牛 繁殖性改善

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