高商品性ブドウ・カキ品種の育成と省力生産技術の開発

課題名 高商品性ブドウ・カキ品種の育成と省力生産技術の開発
課題番号 2015027811
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
協力分担関係 京都大学
近畿大学
龍谷大学
岩手大学
生物研
第一包装株式会社
フロイント産業株式会社
カキ第7回系統適応性 検定試験参画場所
ブドウ第13 回系統適応性検定試験参画場所
各県公設農業研究所
研究期間 2011-2015
年度 2015
摘要 "結実性・日持ち性が良い良食味完全甘ガキ品種の育成に関しては、_x000D_
a) 高糖度・良食味で外観が優れ種なし栽培可能な早生の完全甘ガキである「安芸津22号」を新品種「麗玉」として品種登録出願した 。_x000D_
b) 大果・良食味で裂果が少なく種なし栽培可能な早生の完全甘ガキである「安芸津24号」を新品種「太雅」として品種登録出願した 。_x000D_
c) 904個体の実生について一次調査を行い、679個体を淘汰するとともに、大果、良食味、耐裂果性等の観点から特性調査を行い、18 個体を注目個体と判定した。また、610個体を高接ぎした。_x000D_
d) 完全甘ガキ間の交配、非完全甘ガキを用いた交配及び中国の完全甘ガキを用いた交配によって、合計3,166粒の種子を獲得した。_x000D_
e) 平成27年度に発芽した実生1,826個体からDNAマーカーを用いて完全甘ガキ614個体を選抜した。また、非完全甘ガキ型の遺伝子を一つだけ持つ系統を用いた交配を行い、約678粒の種子を獲得した。_x000D_
カキわい性台木の選抜に関しては、_x000D_
a) 「富有」でわい性台木(S22、No.3、SH11)を利用すると、共台利用樹に比べて樹冠容積が約1/2となり、1樹当たりの主要年間作業時間を50~56%短縮できることを明らかにした。_x000D_
b) わい性台木系統「SH11」を利用すると、果実品質に影響することなく、収量ベースの主要年間作業時間を共台利用樹よりも23%短 縮できることを明らかにした。_x000D_
c) わい性台木系統「SH11」を品種登録出願し、「豊楽台」として平成28年1月28日に出願公表された。_x000D_
ブドウの系統評価及び新たな交雑種子の獲得、交雑実生の特性調査に関しては、_x000D_
a) 「安芸津28号」では、フルメットを加用した低濃度ジベレリン処理を行うと果粒の密着度が高まり、脱粒しにくい房作りが可能と なるが、気候条件によっては縮果症や着色不良が発生しやすいことを明らかにした。_x000D_
b) 「安芸津29号」では、自重による果粒のつぶれを回避するため、大房ではなく500g程度の果房になるように房作りすることが適切 であることを明らかにした。_x000D_
c) 「安芸津30号」で問題となる花振るいは、樹齢が進むと改善することを見出した。_x000D_
d) 四倍体8組合せ、二倍体17組合せについて交配を実施し、四倍体組合せから655粒、二倍体組合せから2,139粒の種子を獲得した。_x000D_
e) 交雑実生の果実特性評価によって775個体を淘汰した。また、大粒性、噛み切りやすく硬い肉質、香気、着色性、耐裂果性、種なし栽培適性等の特性調査によって、26個体を注目と判定した。_x000D_
f) 平成26年度と同様に、ブドウ黒とう病抵抗性について幼苗における達観評価と殺菌剤無散布条件下での評価との間に有意な正の相 関を確認した。また、野生ブドウであるエビヅルやメキシコ野生ブドウの抵抗性は、質的な遺伝形質であることを示唆した。_x000D_
g) 葉裏の毛じ量がブドウべと病抵抗性と高い相関関係を示すこと、明確なマスカット香を有するほとんどの品種系統には、ベと病抵 抗性が高まる毛じを多くするアリル(米国ブドウ由来のLG10QTL)がないことを明らかにした。_x000D_
h) MYB遺伝子型マーカー及び果実形質の評価により、果皮色が青黒・紫黒色で着色が優れ、肉質が崩壊性で硬く、裂果の少ない二倍体を2系統選抜した。_x000D_
i) ブドウ交雑実生群及び品種群を用いて、MYB遺伝子型とアントシアニン組成を調査し、アントシアニン組成を推定するためのDNAマ ーカーとして、MYB遺伝子型が利用できることを明らかにした。_x000D_
カテゴリ かき 新品種 台木 高接ぎ DNAマーカー 抵抗性 品種 ぶどう 良食味

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