気候変動適応型農業を支援する作物モデルの開発

課題名 気候変動適応型農業を支援する作物モデルの開発
課題番号 2015027851
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
協力分担関係 気象庁
農環研
滋賀県
東京大学
京都大学
神戸大学
研究期間 2011-2015
年度 2015
摘要 主要作物の生育・収量・品質予測モデルの構築に関しては、
a) つくばみらい市で多様な施肥条件下で栽培したコシヒカリの栽培試験データを用いて、白未熟粒率と相関の高い玄米タンパク濃度 (5.1~6.9%)をRMSE=0.31%、R2=0.58の精度で予測するモデルを開発した。さらに、開発したモデルにより、気象・窒素施肥法が、水稲収量・外観品質へ与える影響の予測を可能とした。
b) コムギに関しては、土壌の過湿による生育・収量への影響を評価可能なモデルへ改良した。開発したモデルにより、収量の年次変 動や品種・播種期の違いによる収量及び気象災害リスクの変動を推定することが可能となった。
c) ダイズに関しては、盛岡、上越、つくば、福山、合志における3品種の栽培試験データを用いた検証で、極端な早播き条件ではモデルが収量を過大評価するが、標準播種期では地域や品種の違いによらず、収量推定誤差の増大はみられないこと、早播き条件での収量予測精度の低下には倒伏が関与していることなど、モデルの改善点を明らかにした。さらに、開発したモデルと「メッシュ農業気象データ」との結合により、ダイズの生育・収量の広域評価を可能とした。
輪作体系における作期設定法に関しては、平成26年度開発した水稲、コムギ、ダイズを作目とする水田輪作体系のシミュレーションシステムを改良し、国内の任意の地点における3作物の生育・収量の推定を可能とした。このシステムにより、播種期別の収量の推定値 から、輪作下で最高収量を得ることのできる作期と、その作期における収量の変動性を提示することを可能とした。
カテゴリ 気候変動対策 栽培技術 水田 施肥 大豆 播種 品種 輪作 輪作体系

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