| 課題名 | 高濃度汚染土壌等の除染技術の開発と農地土壌からの放射性物質の流出実態の解明 |
|---|---|
| 課題番号 | 2015027884 |
| 研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
| 協力分担関係 |
東北農政局 クリアパルス(株) 福島県 水土里ネット福島 (株)応用地質 DOWA エコシステム 産業技術総合研究所 筑波大学 福島大学 IAEA |
| 研究期間 | 2012-2015 |
| 年度 | 2015 |
| 摘要 | 除染技術の開発と体系化に関しては、 a) 刈払機による除草作業時の高さ別の環境粉じん濃度は、地上高1.0m以上では基準値を下回った。口元の粉じん濃度は、刈り払い作 業、集草作業、積み込み作業で基準値を超えなかったが、集草作業や積み込み作業などでは、一時的に口元粉じん濃度が高くなることが明らかとなった。乗用草刈機による刈り払い作業でも時間割合で16%の間、口元粉じん濃度が10mg/m3を超えていた。 b) トラクタ体系による除草作業では、ロールベーラによる梱包作業で、草の水分が低い場合に、トラクタキャビン外部の粉じん濃度 が13.1mg/m3と高くなったが、他の作業を含めて、キャビンの効果として粉じん濃度を84%以上低減できることを明らかにした。 c) 5インチNaI(Tl)シンチレーション検出器に用い、さらにバッテリーによる1ヶ月程度の連続測定に対応するとともに、測定スペクトルデータの処理装置とそれを記録するメモリを備えた水中のガンマ線測定装置を作成した。 d) 作成したガンマ線測定装置を河川に設置することを想定すると、河床地盤からのガンマ線と上空からのガンマ線がノイズ成分とな るため、検出器の下部及び上部に厚さ5cmの鉛を配し、検出器側面に指向性を持たせ、福島県内で実施した測定試験において、ガンマ 線スペクトルが連続的に取得できることを確認した。 e) 土壌攪拌による高濃度に放射性物質を吸着した微細土砂の湛水泥水中からの捕捉とバキューマーでの吸引・流送、土壌の分級、微 細土砂の凝集・沈澱、排除土砂の脱水減容化までの最適プロセスを開発する一環として、作業効率の高い泥水回収装置の開発を行った。 f) これまでの実証試験結果を取りまとめ、技術マニュアル「土壌攪拌(代かき)による放射性物質低減技術の実施作業の手引き(Ⅱ 部)」を作成、公表した。 汚染された土壌や植物残さ、堆肥等の減容・処理技術に関しては、 a) 非放射性の塩化セシウムを汚染されていない稲ワラに混ぜてペレットを成型し、炭化処理後に管状電気炉を用いた実験を行い、加 熱なし(20℃)から500℃までは、水分や炭素成分が揮散したことでCsが濃縮され濃度が上昇するが、500℃以上では、加熱温度に比例してペレット灰の重量は減少し、Csの揮散量が増加するなど、燃焼温度とCsの挙動との関係を明らかにした。 b) ロータリキルン式バーナーの燃焼実験を行い、燃焼後の灰の中に酸分解で溶け残る残渣が存在することから、管状電気炉よりも加 熱条件が一定でなく、燃焼温度が低いことで主灰に燃え残りが多くなり、Csの揮散量が少なくなることを明らかにした。 c) メッシュ状のフレコンバッグ(商品名タヒロン)は、生草の発酵乾燥に有効であることを明らかにした。また、かさ密度300kg/m3 でタヒロンに充填しておくことで含水率30%程度まで乾燥が可能であること、強制通気や予乾することでさらに効率的な発酵乾燥が可能であること、発酵乾燥を行うことで最大で1/4程度まで減容化が可能であること等を明らかにした。 農地周辺施設の効率的除染技術に関しては、平成26年度に終了した。 |
| カテゴリ | 病害虫 乾燥 除染技術 除草 |