⑤ 昆虫特異的な機能の解明と利用技術の開発

課題名 ⑤ 昆虫特異的な機能の解明と利用技術の開発
課題番号 2015027910
研究機関名 農業生物資源研究所
研究期間 2011-2015
年度 2015
摘要 1.カイコは品種特有の遺伝子によって、色調の異なる繭を作出する。その遺伝子構造を明らかにするため緑繭品種と白 繭品種を用いて染色体置換系統(CSL)の作成を進め、フラボノイドの量や組成を制御する遺伝子の染色体上の位置や、緑繭品種の中 腸でフラボノド代謝に関与する遺伝子が特異的に発現することを見出した。また繭糸からフラボノイドを効率的に抽出できるカイコ系統の育成を行い、その簡便な精製手法を構築した。
2.これまで開発を進めてきた翻訳レベルで遺伝子の発現調節を行う新規な外来遺伝子発現法を活用し、非天然アミノ酸(本研究ではヨウ化チロシンIY)の存在下のみで生存が可能となる大腸菌の作出に成功した。作出した大腸菌は添加したIYを除去すると、数時間後には殆ど死滅することが示された。この技術は、人為的な管理が行われない自然環境中では生存が不可能な組換え生物を作出する手法として広く活用ができる。
3.遺伝子組換えカイコ発現系にて大量調製を行ったウシ由来顆粒球マクロファージ・コロニー刺激因子(boGM-CSF)を用いて、昨年に引き続き乳房炎自然感染牛に対する接種実験を農業・食品産業技術総合研究機構の動物衛生研究所と畜産草地研究所、所内遺伝子組換えカイコ研究開発ユニットと共同で進めた。これまで蓄積したデータでは、昆虫細胞を宿主としたバキュロウイルス発現系で調製した組換えboGM-CSFより組換えカイコ由来の発現産物の方が高い治療効果を示している。
4.遺伝子組換えカイコ技術にシルク結合ペプチド(YN42)を導入することにより、シルク表層に機能性タンパク質を効率的に固定できることを見出している。これにより溶菌機能を持つカイコ由来リゾチームの遺伝子を有するコンストラクトを作製した。また昨年作出したシロアリ由来セルラーゼを固定化したシルクの酵素活性を評価するとともに、連続的にセルロース分解反応を行うリアクターの試作を行った。
5.RNA-seq解析によってネムリユスリカ由来培養細胞に対し最も強いプロモーター活性を示す因子Scaf121を同定した。Scaf121を利 用したGFP発現ベクターをネムリユスリカ幼虫に導入したところ、表皮細胞のみならず筋肉や脂肪体でもGFP遺伝子が発現することが観察された。またネムリユスリカの体内で大量に発現しているLEAタンパク質は、乾燥過程において生体分子の凝集を妨げる機能を有す ることを見出した。
カテゴリ カイコ 乾燥 機能性 肉牛 品種

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる