冬季の道産葉菜類供給強化に向けた無加温ハウス生産流通体系の確立

課題名 冬季の道産葉菜類供給強化に向けた無加温ハウス生産流通体系の確立
研究機関名 地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部道南農業試験場
研究分担 研究部地域技術グループ
研究期間 継H26-28
年度 2015
摘要 〇研究の目的: 冬季の北海道において道内各地の気象条件に対応した無加温ハウス生産流通体系を確立する。、〇研究内容: 1)冬季における野菜生産技術の開発(H26~27年度) 、 2)収穫期における内部成分変動の把握と府県産との比較(H26~28年度) 、 3)現地実証による北海道産冬野菜の生産流通評価(H27~28年度) 、〇成果概要: 1)今期の最低気温は北斗市では-15.0℃(2016年1月17日)で、空気膜フィルム、内張およびトンネルによる保温でハウス内最低気温は-3~-4℃に保たれた。、 2)内張ハウス内での栽培で、わさびなの耐寒性が最も優れていた。ちんげんさいとターサイも、病害および抽台は見られたが耐寒性は強かった。結球レタス、みずな、しゅんぎくは1月以降枯死株が目立ち始め、耐寒性が低いと判断された。、 3)リーフレタスについて、10月上~中旬定植で12月に収穫可能な収量となり、各2月上旬まで収穫可能であった。1月下旬以降低温や病害による枯死株が多発し、9月下旬定植では収穫不能となった。またトンネル栽培は、内張のみや不織布べたがけ栽培に対して、凍結度合いが弱く、2月上旬以降の可販率が維持された。サニーレタスは1月中旬以降枯死株が発生し、やや耐寒性が弱いと考えられた。、 4)こまつなは、10月中旬播種で12月以降収穫が可能となった。トンネルおよび不織布べたがけ等の保温処理をすることで収量が向上したが、内張のみでも低温による枯死は見られず、栽培可能であった。、 5)ベビーリーフは、10月下旬定植・外張りのみの無加温ハウス栽培で12月上~下旬に収穫適期となった。老化による枯葉は見られ、収穫後の調製作業は必要だが、2月上旬まで収穫が可能となった。、 6)全般的にBrixは1月または2月をピークに増加し、ポリフェノールは2月に向け増加する傾向に、一方NO3-は2月に向け減少する傾向にあった。VCは2月以降減少する傾向が見られた。トンネル栽培による保温処理ではBrixの増加または、NO3-の減少が抑制された。機能性については、血糖値上昇に関わるAGH活性阻害効果はいずれの品目も低かった。血圧上昇に関わるACE活性阻害効果はいずれの品目も比較的高く、こまつなはリーフレタスに比べ高かったが、収穫時期・保温処理による差は認められなかった。、 7)直売所とレストランでの試験販売・利用で、府県産と比し遜色ない評価であった。
カテゴリ あぶらな 機能性 くこ こまつな 栽培技術 しゅんぎく 耐寒性 チンゲンサイ 播種 みずな リーフレタス レタス その他の野菜

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