課題名 | 地域飼料資源を活用した黒毛和種の中小規模生産システムの実現に向けた技術体系の確立 |
---|---|
課題番号 | 2019030559 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
協力分担関係 |
民間(4) 農協・農事組合法人(2) |
研究期間 | 2016-2020 |
年度 | 2019 |
摘要 | 黒毛和種の中小規模生産システムでは、高栄養自給飼料の生産・調製技術について、汎用型微細断収穫機を用いたホールクロップサイレージ(WCS)用稲である「たちすずか」の収穫調製体系の現地実証試験を引き続き実施し、目標の全刈収量約3.9t/10a を達成するとともに、慣行比 20%削減に向けた飼料生産調製コストの低減効果を検証した。放牧飼養管理支援技術については、良質乾草生産のため、小型分光反射計測器を活用した現場での簡易な牧草水分評価手法を適用するとともに、放牧牛の採食時間の省力的な推定法として、採食行動データなしでも85%以上の正答率で予測可能な加速度計を利用した行動判別法を開発した。地域自給飼料の給与技術については、永年草地と一年生草地の造成・利用により、親子放牧期間200 日(4~10 月)が可能であることを示し、冬期の屋外飼育でのイネWCS 多給による給与効果の検証と合わせて、目標とする1.0kg/day の子牛発育、1年1産による子牛生産体系の構築に目途を立てた。 その他、平成29 年度普及成果情報「収益向上と飼料生産コストの3 割低減を可能とする水田作複合経営モデル」については、岡山市の農業生産法人で取り組まれ、WCS 用トウモロコシの作付けが令和元年度で17ha となっている。 |
カテゴリ | 経営モデル コスト 飼育技術 収穫機 水田 とうもろこし 肉牛 繁殖性改善 |