遺伝子組換え作物・カイコを用いた有用物質生産の実用化技術の開発

課題名 遺伝子組換え作物・カイコを用いた有用物質生産の実用化技術の開発
課題番号 2019030583
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
協力分担関係 民間(39)(のべ数)
地方公共団体(3市)
独法・国研等(5)
大学(23)(のべ数)
研究期間 2016-2020
年度 2019
摘要 スギ花粉米に関しては、昨年ヒト介入試験に応募した2機関に対してサポートを継続するとともに、事業化を目指すグループへ、ほ場整備及び生産技術移転のサポートを実施した。また、食品としての社会実装のため、不要な選抜マーカーを削除した新規の実用化候補系統を作出し、隔離ほ場栽培を実施して、栽培特性等の基礎データを獲得した。ノボキニン蓄積米に関しては、昨年度に引き続き隔離ほ場栽培を実施し、栽培特性データを蓄積するとともに、食品・飼料安全性試験に供するコメを確保した。小胞体ストレス応答を人為的に制御して、イネ種子に組換えタンパク質を高度に集積できる物質生産用イネ系統の開発を進めた。
カイコの凍結バンク化の効率化については、組換えカイコ80 系統分の卵巣と精巣を採取し、基礎生物学研究所大学連携バイオバックアッププロジェクトで保存試験を行う手続きを進めた。組換えカイコを用いてヒトミトコンドリア機能異常を模した病態モデルカイコ、及び特定の匂いに高感度で反応するバイオセンサーカイコの開発に関する基礎的な学術成果を得た。
スマート養蚕システムの開発については、民間企業が製作した大量飼育装置を用いることで、床面積当たりの飼育頭数を養蚕農家の10 倍にすることができた。人工飼料については、大豆粕やトウモロコシ粉末を利用して従来の6~7割のコストでの飼育を達成した(中課題20905 との連携)。
このほか、研究成果の普及に関して、民間企業との共同研究を3 件開始した。また、フィブロインH 鎖遺伝子へGFP 遺伝子をノックインすることに成功、ヒト型糖鎖の目的タンパク質(アンチトロンビン)への付加効率を、数倍から10 倍向上させることに成功するなどの成果が得られた。
カテゴリ カイコ コスト 大豆粕 とうもろこし

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