国際重要伝染病の監視及び制御技術の高度化

課題名 国際重要伝染病の監視及び制御技術の高度化
課題番号 2019030605
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
協力分担関係 民間(1)
社団・財団法人等(1)
JA全農
外国機関(8)
大学(6)(うち国外大学3)
研究期間 2016-2020
年度 2019
摘要 口蹄疫の迅速検査キットを民間と共同開発し、薬事承認を経た。本検査は国の公定検査法として採用され、全都道府県に配備中である。さらに、口蹄疫の血清型特異的迅速検査キットについて、海外の野外材料の検証によりモノクローナル抗体の改良を行った。CSF の陽性コントロールを作成し、全都道府県に配布するとともに、ワクチン株と野外株の識別が可能な検査法の開発を進めた。抗口蹄疫ウイルス剤であるT-1105 は少量で有効であり、細胞に対する毒性も著しく低いことを明らかにした。口蹄疫及びASF に対する抗ウイルス剤のスクリーングシステムを確立した。国内外の流行ウイルスの解析により、鳥インフルエンザの遺伝子診断法の改定を行い、国の公定検査法として全都道府県で活用が開始された。ベトナムで流行する高病原性鳥インフルエンザウイルスは中国での人感染事例のウイルスと類似性が高いことを明らかにした。タイの養豚場での継続的な調査により、豚インフルエンザウイルスのHA 遺伝子の変異の蓄積や抗原性の異なるウイルスの侵入が、ウイルスの進化に重要であることを明らかにした。鳥インフルエンザのイムノクロマト法の特異性向上のため、新たなモノクローナル抗体の開発に着手した。鳥インフルエンザ組換えベクターワクチンの飲水投与で、ワクチン効果が最も高い量を明らかにした。豚インフルエンザウイルスについて野外材料の遺伝子及び抗原性解析を行い、ワクチン候補株を選抜した。インフルエンザ抵抗性鶏については、共同研究先で抵抗性因子を持つF1 世代の育成を行った。
このほか、イノシシの感染試験によりCSF の病原性を明らかにするとともに、経口ワクチンの効果の検証を行った。ASF の感染実験によってイノブタやイノシシでの病原性を明らかにし、流行時のイノシシの重要性を示した。ASF ワクチン開発の基盤となるASF ウイルスを効率的に増殖可能な株化細胞の特許出願を行った。また、ASF の検査法を確立し、国が定める検査法として、検査資材及びプロトコルを全都道府県に配布した。海外から違法持ち込みされ
た豚肉加工品から感染力のあるASF ウイルスを世界で初めて分離した。ロシアとの共同研究で渡り鳥の複数の飛行経路が重なる地点が広範囲の鳥インフルエンザウイルスの拡散に重要であることを明らかにした。
カテゴリ 加工 抵抗性 予防技術

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