課題名 | 家畜重要疾病の疫学解析及び監視技術の高度化等による動物疾病対策技術の確立 |
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課題番号 | 2019030607 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
協力分担関係 |
沖縄県 鹿児島大学 メルボルン大学 |
研究期間 | 2016-2020 |
年度 | 2019 |
摘要 | 口蹄疫・豚コレラ感染拡大シミュレーターは、講習会等を通じて25 県に配布した。口蹄疫ウイルスの遺伝子情報を用いた感染ネットワークを多変量回帰モデルで解析し、他農場への感染を起こしやすい要因を示した。また、CSF、鳥インフルエンザ、ヨーネ病などを対象として、家畜伝染病サーベイランスデータベースシステムの構築を開始した。家畜個体識別全国データベースを利用して牛の全国移動データを解析し、乳用種雌牛の地域内移動が推察できることを示した。新興アルボウイルスであるシャモンダウイルスの牛胎子を用いた感染実験により、その病原性を確認した。流行性出血病ウイルスの国内流行株について遺伝子解析を行い、全ゲノムを決定した。山形県及び沖縄県のヌカカについてDNA バーコーディングで分類できることを示し、国内未記載種や区別できない隠蔽種が含まれていることを確認した。網羅的なゲノム解析により、沖縄県の牛から新種ウイルス1 種を含む3 種の国内初報告となるアルボウイルスを同定した。日本脳炎ウイルスについて特異性の高いRT-PCR 法、及びチュウザンウイルスとディアギュラウイルスのリアルタイムRT-PCR 法を開発した。 このほか、CSF の流行拡大に対応して、現地での疫学調査、野生イノシシのリスク要因の解析、豚舎内の採材法の提案、施策の違いによる被害額の推計を行い、行政に情報提供した。また、流行ウイルスの全ゲノム解析によってCSF の感染経路の推定を行い、農林水産省の拡大疫学調査チームに報告した。 |
カテゴリ | 安全管理 害虫 データベース 豚 予防技術 |