飼料等の家畜飼養環境における安全性確保技術の開発

課題名 飼料等の家畜飼養環境における安全性確保技術の開発
課題番号 2019030608
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
協力分担関係 民間(2)
社団・財団法人等(2)
公設試験機関(5)
国立環境研究所
大学(12)
研究期間 2016-2020
年度 2019
摘要 豚由来大腸菌1,595 株より300 株を選抜して全ゲノム系統解析を実施し、多剤耐性菌の多い系統に特異的な遺伝子を特定した。また、高度多剤耐性菌に2薬剤が奏功することを明らかにした。豚の浮腫病の原因となる志賀毒素2e 型を産生する大腸菌について測定系を確立し、毒素を高度に産生する系統が存在することを明らかにした。牛サルモネラ症の原因菌S.Typhimurium の多剤耐性化は遺伝子型9 型非定型菌の世界的流行が背景となった可能性を示唆した。カンビロバクターの新規抗菌剤として、トランスポゾン変異株ライブラリーの作成を行い、1 次スクリーニングでヒットした14 化合物が低濃度で本菌の増殖を阻害又は殺菌することを示した。11 農場で豚糞便由来の大腸菌の薬剤感受性を調べ、テトラサイクリン系抗菌剤の使用を中止した農場で大腸菌のテトラサイクリン耐性率の有意な低下を確認した。養豚農場の環境中の約30 種の抗菌剤を分析し、排水処理により汚水中に含まれる抗菌剤や細菌の80%以上が除去されることを示した。抗菌剤等の指示書発行や食肉衛生検査所のデータ活用をウェブ上で閲覧できるように改修を行った。フザリウム属菌が産生するカビ毒フモニシンについての稲の生育期による検出の差異を明らかにし、また、微生物資材によってカビ毒産生抑制効果が認められることを明らかにした。牛の肝臓から樹立した肝実質細胞株を肝類洞壁細胞株と共培養することによって、薬物代謝遺伝子発現が向上することを明らかにした。プリオン病のサーベイランスについて417 検体を解析し全て陰性を確認した。体液や糞尿からのプリオン検出については、RT-QuIC 法の検出感度を検討したところ、20 pg 脳当量の検体からシカ慢性消耗病(Chronic wasting disease; CWD)異常プリオン蛋白質を検出可能であることを示した。CWD プリオンがシカプリオン蛋白質発現遺伝子改変マウスに感染することを確認した。非定型BSE であるH-BSE の脳組織50 g の牛への経口接種後111 ヶ月と117 ヶ月では脳組織に異常プリオン蛋白質の蓄積は認めらないことを確認した。培養細胞を用いて標識された異常プリオン蛋白質に共局在している分子の同定を行い、候補分子の細胞表面での発現と局在を解析した。ミツバチの健全性の指標について、働き蜂のストレス遺伝子の発現動態を明らかにした。安全性の高い塩素系消毒薬である亜塩素酸水が、腐蛆病菌の殺菌に有用であることを確認した。また、国内で使用される抗生剤の感受性が極めて低い菌が国産ハチミツ中に存在することを明らにした。
カテゴリ くり 抗生剤 シカ 耐性菌 ミツバチ 薬剤 予防技術

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