課題名 | 8園芸作物の新品種の育成と選定 (10)いちごの次世代型品種育成手法の確立 |
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研究機関名 |
栃木県農業試験場 |
研究分担 |
いちご研究所(開発研究室)
生物工学研究室
土壌環境研究室 |
研究期間 | 継H28~R2 |
年度 | 2019 |
摘要 | 目的:種子繁殖性や超多収性、周年栽培適応性などに優れた特性を有するイチゴ品種の育成手法を確立するため、重要形質の遺伝様式の解明や特定形質に優れる自殖系統の作出、効果的・効率的な季性判別手法の確立を図る。 成果:四季成り性、高糖度を目的に自殖第5世代の選抜を行ったが総合的に優れた系統は選抜できなかった。スカイベリー及び栃木素材2号の自殖4世代は、それぞれある程度の耐病性を有していた。耐病性自殖4世代目(S4)系統について、交雑後代への炭疽病および萎黄病(FOF菌株)耐病性遺伝率の向上は見られなかった。自殖第5世代間の交配で得られた交雑実生個体は、一部の対照系統と同程度の収量・果実形質を有し、個体群内の均一性も認められたが、果実品質面で色むら果や種浮き果が発生するなど、対照品種の劣悪な形質を引き継いでいることなど、自殖弱勢の強い系統については、交配親に適した自殖世代数の検討も必要と考えられた。四季成り性マーカについては、一部を除き適切なマーカーを用いることで、高い精度で四季成り性が判別できると考えられた。 実生苗1,893個体について、941個体を四季成り性連鎖マーカーを有すると判定した。 |
カテゴリ | 萎黄病 いちご 新品種 多収性 炭疽病 繁殖性改善 品種 |