畜産農場における生産性阻害要因に関する広域サーベイランス

課題名 畜産農場における生産性阻害要因に関する広域サーベイランス
研究機関名 島根県農林水産部農畜産課家畜病性鑑定室
研究期間 継H30~R4
年度 2019
摘要 目的
牛の生産性阻害要因サーベイランス(異常産原因ウイルスならびに難治性乳房炎原因病原体)および小型野生動物の病原体保有状況サーベイランスを行い、必要に応じて対策に反映する基礎的データの収集を行うことを目的とする。
成果
① 牛の異常産原因ウイルスサーベイランス
ワクチン未接種子牛から平成30年6,8月に採材した血清150検体および洗浄血球液75検体を用い、旧シンブ血清群ウイルス、流行性出血熱病ウイルス群およびパリアム血清群ウイルスについてRT-PCRを実施し、全例陰性を確認した。
② 難治性乳房炎原因菌サーベイランス
県内酪農場のバルク乳112検体について、乳房炎原因菌の調査を行い、難治性乳房炎原因菌の一つである黄色ブドウ球菌が49検体から分離した。分離菌株の薬剤感受性試験を10薬剤について行った結果、耐性傾向は認められなかった。
③ 小型野生動物の病原体保有状況サーベイランス
県内で捕獲された小型野生動物について、糞便中のサルモネラならびに咽喉頭スワブを用いた豚丹毒菌の保有状況調査を実施した。アライグマにおけるサルモネラ保有率は35.8%(14/39頭)であった。分離菌株に薬剤耐性傾向は認められなかった。豚丹毒菌保有率は10.5%(4/38頭)であった。現在、アライグマ由来株と県内の家畜由来株との疫学関連について調査中。また、タヌキ5頭のうち1頭からサルモネラが分離され、2頭から豚丹毒菌が分離された。
カテゴリ 乳牛 薬剤 薬剤耐性

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