課題名 | 寒冷地南部の湿潤な気象・土壌条件における高能率水田輪作体系の確立 |
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研究機関名 |
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 中央農研 水田利用研究領域 |
協力分担関係 |
民間(7) 農協・農事組合法人(3) 地方公共団体(3) 公設試験研究機関(11) 大学(7) |
研究期間 | 2016-2020 |
年度 | 2020 |
摘要 | 品種「にじのきらめき」のこれまでの栽培試験データより、目標収量 660kg/10a には総窒素施用量 12kg/10a 程度が必要なことを明らかにし、令和元年度に作成した栽培暦の内容を拡充して栽培のポイントを取りまとめた。大豆栽培では、改良型カットドレーン mini による簡易暗渠施工を行ったところ、実証試験圃場で排水促進効果を確認し、黒根腐病の発生も少なく、全刈り粗収量 253.2 ㎏/10a を確保した。ICT 技術の利用にあたって、小型汎用コンバインを改良して ICT コンバインとした。そのためにセンサを見直し、稲、大麦、小麦、大豆に加えてトウモロコシの収量計測を可能とした。また、収穫圃場の区画推定プログラムを改良したことで様々な収穫作業方法に対応可能となり、作業の効率化が大きく進展した。また、水管理システムを全面的に導入し、夜間の給水作業を自動で行うことで時間の制約から解放された水管理が可能となった。現地実証試験では、4 台の作業機(田植機、大型トラクタ、中型トラクタ、ブームスプレイヤー)で自動操舵システムを載せ替え、耕起、粗耕、代かき、耕うん同時畝立て播種(大豆、小麦、大麦)、乾田直播、水稲移植、枝豆畝床形成、枝豆耕うん同時畝立てマルチ播種、枝豆収穫、防除への高度な活用が可能となり、作業人員を削減できた。これにより目標の 15%以上の能率向上が達成できた。 |
カテゴリ | ICT 大麦 乾田直播 黒根腐病 小麦 水田 大豆 とうもろこし 播種 品種 防除 水管理 輪作体系 |