自給飼料活用型大規模寒地酪農システムの実現に向けた技術体系の確立

課題名 自給飼料活用型大規模寒地酪農システムの実現に向けた技術体系の確立
研究機関名 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 北農研 酪農研究領域
協力分担関係 民間(11)
生産組合・協議会等(4)
社団・財団法人等(4)
農協・農事組合法人(3)
公設試験研究機関(18)
独法・国研等(2)
大学(4)
研究期間 2016-2020
年度 2020
摘要 イアコーン(ECS)給与により、授精回数の減少及び初回授精受胎率の向上など繁殖成績が良好となることを明らかにした。また、TMR センターにおいて ECS と高栄養価牧草サイレージの併用条件で調製された混合飼料(Total Mixed Ration: TMR)の可消化養分総量(TDN) 含量は、乾物中 70.1%から 73.4%へ 3.3 ポイント増加することを明らかにした。省力的な飼養管理技術作成のため、酪農家 10 戸の乳牛 1,551 頭のデータを解析したところ、遺伝的な泌乳持続性(ピーク時乳量を維持する能力。泌乳持続性が高いほど泌乳期を通じて乳量が平準化される)が高い牛では、それが低い牛に比べて初産時における乳房炎に伴う損失額が 16%少ないことを明らかにした。また、泌乳平準化乳牛の生涯生産モデルで 4 産終了時の生涯平均日乳量を最適にする分娩間隔及び乾乳期間を求めたところ、泌乳持続性の高い牛は分娩間隔が長いほど 1 頭 1 年当たり収益が高いことを明らかにした。さらに、ICT を活用してそれぞれの乳牛に適した分娩後授精目標日、乾乳目標日をアドバイスするシステムを開発し、実運用を開始した。さらに、耕種農家から畜産農家へのスムーズな飼料流通を促進するための飼料生産履歴管理システムを開発し、特許を出願した。また、AI を活用して乳牛の個体識別と行動データ測定を行うプログラムを開発・特許出願した。飼料生産の省力化では、肥料散布と 2 番草収穫作業にロボットトラクタを用いると、作業時間が従来の 57.8%に、肥料散布作業に限ると52.6%に減少できることを明らかにした。
カテゴリ ICT 寒地 管理システム 飼育技術 省力化 乳牛 繁殖性改善 肥料散布 ロボットトラクタ

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