課題名 | 病虫害抵抗性を強化した安定生産可能な高収益いも類の育成 |
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研究機関名 |
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 作物開発センター 畑作物研究領域 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 九沖農研 畑作研究領域 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 北農研 畑作物開発利用研究領域 |
協力分担関係 |
民間(9) 社団・財団法人等(4) 農協・農事組合法人(6) 地方公共団体(1) 公設試験研究機関(11) (国研)理化学研究所 大学(9) |
研究期間 | 2016-2020 |
年度 | 2020 |
摘要 | バレイショでは、ジャガイモシロシストセンチュウ(Gp)に対して中程度の抵抗性を有する「北海 112 号」が多収であることを明らかにし、令和 3 年度に品種登録の可否を検討することとした。Gp 抵抗性マーカーは、重要性が高いジャガイモシストセンチュウ(Gr)抵抗性と同時に判定する手法を開発した。カンショでは、サツマイモ基腐病の抵抗性育種素材の選抜について、品種・遺伝資源間に抵抗性の差異を見出した。また、今期に育成して普及を積極的に進めている育成品種「こないしん」が、置き換え対象品種である「シロユタカ」より抵抗性が強いことを明らかにした。さらに、「こないしん」はカンショでん粉を製造しているほぼ全てのでん粉製造事業者と許諾契約を結び、順調に普及が拡大した。バレイショでもでん粉原料用の「パールスターチ」の普及が着実に進展し、複合抵抗性の新品種「しんせい」(北海 108号)の原原種生産が見込める状況となった。また、カンショでは病虫害複合抵抗性の「関東 144号」など 2 系統を、バレイショでは赤肉色の「勝系 25 号」など 2 系統を新品種候補とした。このほかに、機構内の病害分野や鹿児島県などとの共同研究により、サツマイモ基腐病の対策マニュアルを作成して公表するなど、防除技術の普及に努めている。 |
カテゴリ | 病害虫 育種 遺伝資源 かんしょ シロシストセンチュウ 新品種 抵抗性 ばれいしょ 品種 防除 |