課題名 | 条件不利地域の農業生産強化のための多様な農作物の育成と利用技術の開発 |
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研究機関名 |
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業業研究センター 作物開発利用研究領域 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 北農研 畑作物開発利用研究領域 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 作物開発センター 畑作物研究領域 |
協力分担関係 |
民間(13) 生産組合・協議会等(8) (一社)日本雑穀協会 農協・農事組合法人(5) 地方公共団体(4) 公設試験研究機関(10) (国研)医薬基盤・健康・栄養研究所 (国研)産業技術総合研究所 (国研)国際農林水産業研究センター 大学(15) |
研究期間 | 2016-2020 |
年度 | 2020 |
摘要 | 資源作物においては、生産性の高いサトウキビ品種の育成に向け、株出し栽培での多収性を重視した選抜を進め、また、DNA マーカー選抜により黒穂病抵抗性を強化した系統を得た。風折耐性評価は、新型コロナウイルス感染拡大防止の影響により実施できなかったが、有望系統の開発を着実に進めた。萌芽性に優れる「はるのおうぎ」は、現地実証試験で株出し2回目の生育データを取得した。標準作業手順書(SOP)を作成済みであり、今後もデータを蓄積して改訂していく。「はるのおうぎ」は、令和元年度に鹿児島県の奨励品種(熊毛地域)に選定され、令和2年度には対象地域に奄美地域が追加され、さらなる社会実装が期待できる。テンサイでは、「北海 105 号」などが、高度褐斑病抵抗性と高度抽苔耐性を兼ね備えた系統であることが確認され、ビート黄葉ウイルス抵抗性及びテンサイそう根病抵抗性の花粉親系統を開発した。また、直播栽培では、複合病害抵抗性の「カチホマレ」(北海 104 号)や「北海 105 号」などが 6.0t/10a 以上の収量を示すことを明らかにした。「カチホマレ」については、品種登録出願した令和2年度に作付面積が 600ha となるなど、社会実装も着実に進捗した。ソバでは、難穂発芽性の選抜マーカーや日長応答性等のマーカーを開発し、難穂発芽や難脱粒性の素材開発も進めた。ハトムギでは、やや大粒で倒伏しにくい系統「関東2号」を新品種候補とした。 |
カテゴリ | おうぎ さとうきび 直播栽培 新品種 そば 多収性 DNAマーカー 抵抗性 てんさい 病害抵抗性 品種 |