食品の加工・流通段階におけるリスク低減及び信頼性確保技術の開発 

課題名 食品の加工・流通段階におけるリスク低減及び信頼性確保技術の開発 
研究機関名 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 食品部門 食品安全研究領域
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 食品部門 食品分析研究領域
協力分担関係 民間(16)
社団・財団法人等(1)
農協・農事組合法人(6)
公設試験研究機関(11)(のべ数
うち国外1)
独法・国研等(5)(のべ数
うち国外4)
大学(9)(のべ数)
研究期間 2016-2020
年度 2020
摘要 令和元年度までに開発した有害微生物の増殖活性をモニタリングする手法については、適用菌種の拡大を図るとともに、既存法との比較について、牛乳中のリステリア菌の増殖速度予測値で評価し、開発法が正確性や再現性の点で十分な実用性を有することを検証した。また、食品製造・流通ラインでの微生物増殖予測評価手法の活用に向け、食品企業との共同研究に着手した。食中毒細菌を残存させない堆肥の適切な熟成方法について、3 週間の堆積によるサルモネラ、リステリア両菌の低減を明らかにし、消費・安全局が作成する「野菜の生産管理マニュアル(試行第2版)」に反映された。
黒糖のアクリルアミドを低減する製造法について特許を取得するとともに、2 次加工品のアクリルアミド濃度の低減についても実証し、その情報を黒糖製造事業者に提供した。フキ中の天然毒素であるピロリジジンアルカロイド低減のための水さらし条件の検証を行い、行政指針等の作成に向けた根拠データを取りまとめた。
玄米貯蔵施設や食品工場における害虫管理について、4 年間の玄米貯蔵庫モニタリング結果を反映した JA 等の関係者に向けたコクゾウムシ対策の技術文書、及び、精米工場や乾燥食品工場等におけるノシメマダラメイガ混入対策についての資料作成を行った。また、対中国輸出の重要害虫である、カツオブシムシ類同定のため、ヒメマダラカツオブシムシの検出プライマー配列について特許出願するとともに、外観が検疫対象カツオブシムシに類似するアカマダラカツオブシムシについて、同定用のプライマー配列を明らかにした。
副原料を含む小麦製品や牛肉加工品等の高次加工品の原料原産地判別については、加工品から抽出したタンパク質中の軽元素安定同位体比を利用した判別法を開発し、農林水産安全技術センター(FAMIC)に情報提供し、小麦加工品については同機関の検査で利用された。食品表示基準の改正に伴い、「遺伝子組換え(GM)でない」という表示の閾値が変更されるため、これに準拠したダイズの GM 検査法を開発し、国内通知への反映に向けて室間共同試験を実施した。さらに、過年度成果として公定法に採用されているグループ検査法について、コンビーナとして国際規格化(ISO/DIS 原案作成)を推進した。
低濃度領域のPCR 検査の精度管理に活用可能な「分子数規定核酸標準物質」については、共同研究を実施した民間企業が、新型コロナウイルス検出検査の評価にも応用可能な「分子数規定 DNA 標準プレート」の製品化を達成した。
カテゴリ 害虫 加工 乾燥 大豆 ふき モニタリング 輸出

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