(イ)気候変動の影響評価技術の高度化と適応・緩和技術の開発

課題名 (イ)気候変動の影響評価技術の高度化と適応・緩和技術の開発
研究機関名 国立研究開発法人水産研究・教育機構 研究ディレクター
研究期間 2016-2020
年度 2020
摘要  長期観測による森林・林業への気候変動影響評価技術の高度化に関して、将来の気候変動のスギ人工林への影響を評価するため、純一次生産量(NPP)を予測するシミュレーションモデルを精緻化してNPPの予測値を全国マッピングする手法を開発し、NPPが増加する箇所、減少する箇所を明らかにした。また気候変動下での天然林における炭素収支を予測するため、高分解能衛星データで観測される林冠からの反射率及びその反射率から算出される指標を用いたモデルによる炭素収支の空間評価手法を確立した。構築された炭素収支の年変動モデルを用いた気候変動シナリオに基づく将来予測手法を開発した。
 生態系機能を活用した気候変動適応及び緩和技術の開発に関して、気候変動下での熱帯荒廃地を回復させるため、東南アジア熱帯林の代表的な樹種を対象とした気候変動に適応した植栽手法として、被陰シェルターを用いた植栽手法を開発し、現地(マレーシア)への普及を図った。また、気候変動の影響から熱帯山地林を保全するため、エルニーニョに伴う少雨・乾燥の影響を評価した結果、樹木の死亡率や直径成長は、森林タイプよりも標高間で違いが見られることを明らかにした。この成果から、標高の違いに応じて森林保護区の設定を調整する熱帯山地林の管理手法を開発した。 
カテゴリ 乾燥 評価法

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