課題名 | 病害診断における遺伝子解析技術の開発と活用 |
---|---|
研究機関名 |
宮城県農業・園芸総合研究所 |
研究分担 |
園芸環境部 |
研究期間 | 継H30~R4 |
年度 | 2020 |
摘要 | 目的: 本県の園芸振興品目を主な対象とし,①遺伝子診断技術を最適化し,現場の指導者レベルでの診断できるものについては普及を図り,②今後発生が懸念されるウイルス病等に対応した診断技術を開発するとともに,③これまで診断が難しく被害が慢性化してきた絶対寄生菌やウイルス病について,遺伝子診断技術を活用した診断を行うとともに対策技術について検討することで,農作物の高品質・安定生産の一助とする。 得られた成果: ①平成13年以降の県内ウイルス発生状況をデータベース化し,発生の傾向を検討した。 ②ウイルス由来の二本鎖RNAを検出する方法を植物ウイルスで実証した。 ③PCR産物の末端からの塩基長で,塩基配列の解読無しに迅速に菌類の種を推定する方法を検討した。 ④アブラナ科野菜根こぶ病菌の低減方法として,おとり作物の利用について検討し,おとり作物の作付け前にオラクル粉剤土壌混和処理を行うと,次作のキャベツ根こぶ病の発生が抑制された。 ⑤キュウリモザイク病に対して効果がある弱毒ウイルスのうち,WMV(スイカモザイクウイルス)とZYMV(ズッキーニ黄斑モザイクウイルス)弱毒ウイルスをカボチャに接種した場合,軽い病兆は見られるが,無処理の場合と比較して収量等に影響がほとんどないことが明らかとなった。また,これらの弱毒ウイルスの接種によるモザイク病の発生が抑制された。 |
カテゴリ | あぶらな かぼちゃ キャベツ きゅうり 植物ウイルス 診断技術 すいか ズッキーニ データベース |