課題名 | 重要病害虫防除対策強化事業 1)イネ縞葉枯病防除の効率化及び早期発生予察のための調査 |
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研究機関名 |
茨城県農業総合センター
農業研究所 |
研究分担 |
病虫研究室 |
研究期間 | 完H30~R2 |
年度 | 2020 |
摘要 | 目的:水稲のヒメトビウンカについて,基幹薬剤に対する薬剤感受性を明らかにし、防除指針等の防除指導資料に反映させる。また、水稲および大豆の基幹防除薬剤として使用されているQoI剤のイネいもち病菌およびダイズ紫斑病菌のそれぞれに対する感受性低下の有無を明らかにする。 成果:県西および県南地域から採集したヒメトビウンカは、イミダクロプリドに対して感受性が低下傾向にあることを明らかにした。現地試験により新規系統育苗箱施用剤であるフルピリミン粒剤は、イネ縞葉枯病に対する防除効果が高いことを明らかにした。県内22地点のいもち病斑から収集した76菌株について、QoI剤に対する感受性を調査した結果、感受性が顕著に低下した菌株は認められなかった。県内17地点から収集したダイズ紫斑病菌107サンプルについて、薬剤添加培地を用いて主要薬剤に対する感受性検定を実施し、11地点において、県内未確認のQoI剤に対する感受性低下菌の発生を確認した。当該感受性低下菌のチトクロームbタンパク質の遺伝子上に2か所の変異を見出し、防除上問題となる1か所の変異について、遺伝子診断技術を確立した。本調査結果は、令和3年度版の農作物病害虫・雑草防除指針に反映させた。 |
カテゴリ | 育苗 いもち病 害虫 雑草 縞葉枯病 診断技術 水稲 大豆 ヒメトビウンカ 病害虫防除 防除 薬剤 |