課題名 | 2)気候変動に適応した技術の開発 |
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研究機関名 |
宮崎県総合農業試験場 |
研究分担 |
果樹部 |
研究期間 | |
年度 | 2020 |
摘要 | 2)-1 品種の育成 ① 本県特産カンキツの優良系統の育成 過年度にヒュウガナツの交配によって獲得された三倍体及び四倍体の接ぎ木個体を作成し、単幹仕立てに育成中である。 ② 落葉果樹の優良系統の育成 「シャインマスカット」と「キャンベルアーリー」の交配で得られた150個の完全種子のうち、39種子が発芽した。また、遺伝子解析により、目的遺伝子型のA/E2を保有する17個体を選抜した。 2)-2 栽培技術の開発 ① 温州ミカンの高品質安定生産技術の開発 収穫後の葉面散布剤の効果確認を行い、処理後葉中硝酸態窒素量や翌年の有葉花には尿素を利用することで増加する傾向がみられた。 2)-2 栽培技術の開発 ② 種なしキンカン高品質安定生産技術の開発 施設栽培の「宮崎夢丸」において、16年生成木での収量は19kg/樹、2.1kg/㎥、10年生前後の若木樹では14kg/樹、3.0kg/㎥であった。 「宮崎夢丸」を剪定時に切り返しを行った結果、枝の発生が先端に集中せず、新梢の間隔がばらけた。 露地栽培「宮崎夢丸」の埋め込み式根域制限栽培では、対照区の1.5倍程度の収量となった。年内の収穫割合も高くなった。 ③ ブドウの着色向上技術開発 「ピオーネ」において、満開後30日後に、環状剥皮を2cm幅で行うことで無処理区よりも有意に着色と糖度が向上した。 「サニールージュ」において、夕方に散水を行うことで、有意に着色が向上した。 新たな有望黒系品種である「ナガノパープル」は、皮ごと食べることが可能で、着色、糖度、食味の点で「ピオーネ」よりも優れた。 ④ 生理障害対策技術開発 マメナシ系統PC6、8台及びホクシマメナシ台「幸水」の5年生樹の生育に差異は見られなかった。新梢長平均は、PC6台が最も長かった。また、施肥時期の違いによる「幸水」4年生樹の生育状況は、新梢長及び幹周において、春肥区が秋肥区に比べ大きい傾向が確認された。 「クイーンニーナ」において、袋掛け前の満開30日後のホスプラスの散布は、斑状着色障害の発生抑制に効果があった。 |
カテゴリ | 温州みかん きんかん 栽培技術 施設栽培 生理障害 施肥 接ぎ木 ばら 日向夏 品種 ぶどう 良食味 その他のかんきつ |