課題名 | 未利用遺伝資源の遺伝子利用を可能にする作物デザイン技術の開発 |
---|---|
研究機関名 |
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
作物研 |
協力分担関係 |
民間(7) 独法・国研等(3) 大学等(27) 公設試(5) 公益法人(1) |
研究期間 | 2021-2025 |
年度 | 2021 |
摘要 | 未利用遺伝資源の遺伝子利用を可能にする作物デザイン技術の開発では、以下の研究成果が得られた。 水稲、小麦、大豆の3作物における、新規アリルの探索と評価では、コアコレクションや変異体等集団を利用し、イネの発芽率・粒形、コムギの日長反応性・開花期、ダイズの種子の元素成分・開花期・粒大などのアリル効果を8点以上明らかにし、有用遺伝子を持つ準同質遺伝子系統育成のための交配5件以上を進めた。高度分析研究センター(分析研)との連携による農業形質に関わるアリル情報を可視化するブラウザの試用版、また、ゲノム構造が複雑なイモ類のDNAマーカー迅速作成法を開発した。屋内で干ばつを再現できる自動潅水システムを開発するとともに、デザインした作物の性能を評価するために、植物体の形態及び生理機能を非破壊で可視化する技術として、オミクス解析用の高精度制御環境装置を完成した。さらに光ファイバーセンシングを用いて土中の物体の動きを可視化する手法やPET画像とCT画像の重ね合わせにより根の構造と機能の同時非破壊計測法など関連技術の知的財産化を進めた。 以上に加え、大豆の有望系統の豆腐・煮豆・味噌・醤油・豆乳等の実需者による加工試験について評価を得た。小麦は、実需等と連携し、用途に対応した小麦粉品質特性の遺伝子型等を協議した。 |
カテゴリ | 遺伝資源 加工 小麦 水稲 センシング 大豆 DNAマーカー |