8園芸作物の新品種の育成と選定 (10)いちごの次世代型品種育成手法の確立

課題名 8園芸作物の新品種の育成と選定 (10)いちごの次世代型品種育成手法の確立
研究機関名 栃木県農業試験場
研究分担 いちご研究所(開発研究室) 生物工学研究室
研究期間 完H28~R2
年度 2021
摘要 目的:種子繁殖性や超多収性、周年栽培適応性などに優れた特性を有するイチゴ品種の育成手法を確立するため、重要形質の遺伝様式の解明や特定形質に優れる自殖系統の作出、効果的・効率的な季性判別手法の確立を図る。
成果:四季成り性品種の育成の効率化を図るため、5つのDNAマーカーの精度評価を3カ年で、11交配集団、650個体に対して実施した結果、交配組合せごとに適するDNAマーカーを選定することで、高い精度で四季成り性判別が可能となった。また、 特定形質に優れる自殖系統の作出を行い、母本17品種・系統由来の自殖系統73系統を選抜した。選抜された自殖5世代の系統の中には、自殖弱勢により草勢が弱く、交配親に適さないものや、栽培上問題となる形質が交雑後代に引き継がれるものが認められた。さらに、 自殖系統の交配により作出された交雑後代系統は、個体間のバラツキが少なく、母本となった自殖系統より生育が旺盛であるなど雑種強勢が認められ、一定レベルの収量、果実品質を有する組合せが認められた。一方で、発芽率が低く、年内収量が低いこと、栽培上問題となる形質が認められるなど、課題も多く認められた。
カテゴリ いちご 新品種 多収性 DNAマーカー 繁殖性改善 品種

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