課題名 | 乳の風味に及ぼす飼養管理の影響の検討 |
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研究機関名 |
岡山県農林水産総合センター
畜産研究所 |
研究分担 |
飼養技術研究室 |
研究期間 | 継R2~4 |
年度 | 2021 |
摘要 | 目的: 近年の県内酪農は生産コスト削減のため大規模化が進むとともに、搾乳ロボットの導入や1日3回搾乳が増えている。また、飼料費低減のため食品副産物の活用が拡大し、暑熱期の低脂率対策として様々な添加剤を給与するようになっている。このような飼養管理の変化が要因と考えられる乳の風味異常が発生し問題となっている。風味異常の種類は多岐にわたり、その中でも脂肪分解臭と酸化臭は特に問題となっている。また、近年、脂肪分解臭と脂肪酸化臭を生乳検査で測定できる技術も確立された。 そのため、脂肪分解臭及び酸化臭において飼料や飼養条件が乳の風味に与える影響を究明し、風味異常の発生予防対策を確立する。 結果:①リノール酸を多く含む油脂飼料を多給してもビタミンEを給与することで脂肪酸化臭の発生を抑える傾向があることが示唆された。 ②体脂肪動員による脂肪分解臭の発生抑制を目的として、分娩後にトレハロースを給与したところ、BUNおよびMUNが減少し、脂肪分解臭の指標であるFFAは低い値であった。 |
カテゴリ | コスト 飼育技術 大規模化 乳牛 ロボット |