九州北部米麦二毛作地帯におけるドローンセンシングを活用した土地利用型作物の診断技術の開発

課題名 九州北部米麦二毛作地帯におけるドローンセンシングを活用した土地利用型作物の診断技術の開発
研究機関名 佐賀県農業試験研究センター
研究分担 企画調整部 作物部
研究期間 新R3~R5
年度 2021
摘要 目的:
生産者の減少に対応し、カット野菜工場との契約による業務用野菜としてのキャベツの生産面積拡大と機械化体系確立のためには、一斉収穫のための収穫適期・収量予測の判定技術が必要である。このため、ドローンとマルチスペクトルカメラを用いたキャベツの収穫期・収量予測技術の開発を行う。
また、水稲・麦の水田輪作については、共乾施設のロット品質を高め、地域のブランド戦略を強化する必要がある。このため、ドローンセンシング等を駆使した収穫期前の空撮画像診断により、玄米及び小麦のタンパク質含有率の推定診断技術の開発を行う。
成果:
1.キャベツの収穫期及び収量予測技術の開発
キャベツ品種「冬藍」、「翠青」等5品種について、嬉野市、白石町でドローンによる撮影を約1週間間隔で行い、生育状況やNDVI値の測定、収量調査を実施した。収量予測技術については、九州沖縄農業研究センターと協力しながら、収穫時のNDVI値分析やアルゴリズム作成など現在調査中である。
2.水稲品種「さがびより」のタンパク含量の推定
まず、現地調査として、嬉野市「農事組合法人アグリ三神」を対象に水稲品種「さがびより」、現地14圃場を対象に調査を行った。各種測定機器を用いてタンパク値との関係を検討したところ、出穂後30、35日頃における葉色、NDVI(GS)、NDVI(空撮)とタンパク値との間には高い正の相関が認められた。ドローンを活用したセンシングを実施することで、より簡易に広範囲のほ場においてタンパク値が推定できると考えられた。さらに、場内試験として、ドローンを活用したタンパク値の推定技術について検討したところ、施肥水準を変えた試験においては、出穂後28~39日におけるNDVI(空撮)とタンパク値との間には高い正の相関が認められ、それらを用いてタンパク値が推定できると考えられた。また、水稲の栽植密度とドローンセンシングにより測定したNDVIとの関係についても検討したところ、7月2日から10月12日までの期間において、栽植密度による有意な差は認められなかった。出穂後28~39日におけるNDVI(空撮)とタンパク値との間には相関関係が認められず、この結果は同課題②「NDVI値による子実含有率の推定」における試験結果と異なった。
カテゴリ 機械化体系 キャベツ 診断技術 水田 施肥 センシング ドローン 二毛作 品種 輪作

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