気候変動の影響評価と適応のための果樹栽培技術の確立  1)気候変動による生理障害との関係解明  2)気候変動に適応した技術の開発

課題名 気候変動の影響評価と適応のための果樹栽培技術の確立  1)気候変動による生理障害との関係解明  2)気候変動に適応した技術の開発
研究機関名 宮崎県総合農業試験場
研究分担 果樹部
研究期間 継R元~R5
年度 2021
摘要 ① 農地環境推定システムの設置及び気象データ収集、生理障害や生態と気象との関連性分析
  県内に4か所農地環境推定システムを設置し、ヘベす等の適地判定及び日焼け果発生に関する気温、日射データを収集し検証した。
② 極早生温州ミカンの開花予測
  過去の気象データと生態調査の実測値から「日南1号」の発芽期及び開花予測式を確立し、農地環境推定システムに実装した。
③ ナシの県内主要品種の発芽調査
  小林市及び宮崎市の7.2℃以下の低温遭遇時間は、両地点とも平年値より2割程度少ないが、「幸水」の腋花芽の発芽不良の発生は少なかった。
④ 気候がナシの「みつ症」発生に及ぼす影響
  収穫期前の気温が低く推移し、みつ症はほぼ発生しなかった。
⑤ ブドウの生態と気象との関連性分析
  2020年と2021年において、「ピオーネ」の満開日から果粒軟化期までは積算温度、果粒軟化期から着色始期までは、着色始期1週間前の平均気温の関連が高いことが示唆された。何に?
  また、「シャインマスカット」の満開日予測モデル式での満開予測日は、樹齢が高いほど誤差が小さいことが確認された。
  満開後46(56)~91日の平均気温と日射量から「ピオーネ」の収穫時の着色程度を予測するモデル式を作成した。

① 品種の育成
 ・ 本県特産カンキツの優良系統の育成
   過年度にヒュウガナツの交配によって獲得された三倍体及び四倍体の接ぎ木個体を作成し、単幹仕立てに育成中である。
 ・ 落葉果樹の優良系統の育成
   「シャインマスカット」と「キャンベルアーリー」の交配で得られた486個の完全種子のうち、72種子が発芽した。また、遺伝子解析により、A/E2(黒系)を保有する26個体を選抜した。また、育種親として有望な2品種を育成中である。
② 栽培技術の開発
 ・ 温州ミカンの高品質安定生産技術の開発
   温州ミカン根域制限栽培で問題となる樹勢回復の各種葉面散布の効果を検証し、その効果を確認した。
 ・ 種なしキンカン高品質安定生産技術の開発
   「宮崎夢丸」の切り返し剪定では間引き剪定よりも新梢が多く発生することを連年で確認した。
   露地栽培「宮崎夢丸」では垣根仕立てにすることにより収穫時の作業性が改善されることが示唆された。 ポット埋め込み栽培では初年度は着果性が向上するもののその後地植えの着果量が多くなる傾向が示された。
 ・ ブドウの着色向上技術開発
   「ピオーネ」における環状剥皮処理は、満開後30日後、40日後処理ともに、無処理区と着色に差はなく、着色良好な年は効果が低いことが確認された。
   新たな有望黒系品種である「ナガノパープル」は、「ピオーネ」よりも開花期等の生育ステージが早く、豊産性であった。また、皮ごと食べることが可能で、ハウス栽培(点滴かん水)においては、着色、糖度、食味の点で「ピオーネ」よりも優れるが、露地トンネル栽培においては、糖度、食味の点で劣った。裂果は「ピオーネ」より多く、特に露地トンネル栽培で多かった。
 ・ ナシの生理障害対策技術開発
   選抜マメナシ台の「幸水」は慣行台木に比べ発芽不良の発生が少なかった。施肥時期を春に移行した「幸水」は、発芽不良がやや少なく、生育差は無かった。
 ・ 「さくひめ」の収穫適期判断の検討
   非破壊測定器を用いたモモ「さくひめ」の収穫適期判断を検討、精度の向上を図る必要がある。
 ・ クリの剪定時期の検討
   クリ「筑波」、「丹沢」、「ぽろたん」において、落葉状況が1~2割の12月剪定でも、次年度の収量に影響がないことを確認した。
カテゴリ 育種 温州みかん きんかん くり 栽培技術 樹勢回復 生理障害 施肥 台木 接ぎ木 発芽不良 日焼け果 日向夏 品種 ぶどう もも 良食味 その他のかんきつ

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