課題名 |
落葉広葉樹の実生稚樹における光合成特性の解明(50) |
課題番号 |
1992004162 |
研究機関名 |
森林総合研究所(森林総研)
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研究分担 |
森林環境・環境生理研群落研種生態研
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研究期間 |
継H02~H05 |
年度 |
1992 |
摘要 |
落葉広葉樹の光合成・蒸散特性を常緑広葉樹を交えて検討した。森林総合研究所の樹木園の49種の広葉樹について、6~7月に野外条件で測定した。各樹種ごとの最大光合成速度は、10~31mgCO2/dm2/hrの範囲であり、高い順にクヌギ、エゴノキ、クスノキ、アキニレ、アズキナシ、逆に低い順にミツカエデ、カゴノキ、モチノキ、マテバシイ、リョウブであった。水利用効率の指標であるP/T比では、モッコク、ケヤキ、アキグミ、クヌギ、アキニレ、ミズメ、アラカシなどが高く、逆に、ミズキ、イチガシ、アカシデ、アズキナシ、マンサク、コブシ、ミツカエデなどが低かった。P/T比は乾燥を好む種で高く、湿潤を好む種で低い傾向が経験的に認められているが、今回用いた樹種の分布特性を検討した結果これを裏づけ、植物生態学上の有効な基礎情報であることが確認された。
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カテゴリ |
あずき
かえで
乾燥
くこ
植物相
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