課題名 |
NMRによる植物体内の生理的変化の解析(206) |
課題番号 |
1992003638 |
研究機関名 |
食品総合研究所(食総研)
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研究分担 |
流通保全・低温流通研
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研究期間 |
継H03~H04 |
年度 |
1992 |
摘要 |
これまでの研究において、1H-NMRイメージングにより、植物の体内における組織レベルでの生理的活性を非破壊で画像化して捉えられることを示してきた。今年度は装置の分解能を上げ、顕微鏡レベルで生体の生理的状態に関する情報を得るため、NMRミクロイメージング装置の開発を行った。開発した装置は直径10mmまでの試料を取り扱うことができ、平面分解能は最小で0.0125mmであった。また、最小のスライス厚は0.3mmとなった。本装置で測定した大麦の発芽種子やトウモロコシの幼茎のイメージは、顕微鏡画像によく対応した組織の情報を与え、これにより植物組織の生理的活性の形態を伴う顕微鏡的観察(20~80倍)ができると考えられた。米、小麦、大麦における種子発芽時の胚乳の消費のしかたの違いや、発芽した大麦種子におけるMnの吸収の時間的推移を、明確な画像として捉えることができた。
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カテゴリ |
大麦
小麦
とうもろこし
評価法
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