課題名 | 富栄養の作物栄養生理と診断法の確立(81) |
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課題番号 | 1994000086 |
研究機関名 |
農業研究センター(農研センタ) |
研究分担 |
土壌肥料・栄養診断研(診断班) |
研究期間 | 完S63~H05 |
年度 | 1994 |
摘要 | 土壌の富栄養化に伴う畑作物の生理障害発生の要因解析並びにそれらの対策について検討を行う。りん酸を高濃度に集積させた土壌を用いて、だいずおよびあずきの栽培試験を行った。高濃度りん酸土壌区のだいずには、4年度同様鉄欠乏に似た生理障害が発生し生育の著しい低下が認められた。高濃度りん酸土壌区のだいずは葉色が薄く、カーリングを起こしており、下位葉裏面の中肋部分が暗赤紫色を呈した。一方、あずきにはだいずのような症状は外観上認められなかった。だいずにおいては、吸収された金属の多くが不溶化し植物に利用されない形態となって葉脈内に沈積するため、鉄等の金属が葉肉組織に移行できずに欠乏症状が現れるものと考えられた。 |
カテゴリ | 肥料 あずき 管理技術 診断技術 生理障害 大豆 |