マイクロ波を用いた食品成分測定のための前処理法の検討(29)

課題名 マイクロ波を用いた食品成分測定のための前処理法の検討(29)
課題番号 1994003813
研究機関名 食品総合研究所(食総研)
研究分担 分析評価・分析研
研究期間 延H03~H06
年度 1994
摘要 食品中の有機及び無機成分を測定するための試料の前処理は、酸あるいはアルカリによる長時間の加熱が一般的であるが、加熱分解時間を短縮する目的で、マイクロ波を用いて加熱分解の諸条件を検討し、従来法と比較した。窒素測定のためのケルダール分解法に関して、オープン型のマイクロ波分解装置を用い、各種試量について、分解剤、分解補助剤、マイクロ波の出力及び分解時間、試料量を検討した。試料量は試料の種類及び状態により、0.25~2g、分解剤として硫酸20ml、分解補助剤(硫酸カリウム30:硫酸銅1:二酸化チタン1)10g及び過酸化水素水(20%)15~30mlを用いて分解条件を検討した結果、精白米、小麦粉、きな粉、味噌、ロースハム、芝えび及び粉末クリームの7試料の分解は26~35分で終了し、測定値は従来法であるガス加熱分解法とよく一致し、再現性もよかった。アミノ酸測定のための試料の塩酸加水分解をオープン型の装置を用いて検討したが、精白米についてマイクロ波加熱最高出力30~60分で、従来法に対して、54~65%の分解率であり、また塩酸の消費量も多く、不適当であったので、延長して密閉型の装置について検討する。
カテゴリ くり 小麦 評価基準 評価法

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