課題名 |
無機成分測定のための試料前処理法の検討(33) |
課題番号 |
1994003814 |
研究機関名 |
食品総合研究所(食総研)
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研究分担 |
分析評価・分析研
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研究期間 |
継H05~H06 |
年度 |
1994 |
摘要 |
食品中の無機成分を測定するための前処理法としては、乾式灰化法、湿式分解法及び希酸抽出法がある。しかし、試料によっては前処理法の違いにより、無機成分の測定値が異なる事が認められたので検討を行った。豚及び牛のレバーで、乾式灰化法による鉄分が湿式分解法に対して、約12~26%低い値を示した。乾式灰化後常法通り20%塩酸で蒸発乾固し、1%塩酸で溶解し不溶部分を濾別し、残査を1%塩酸で十分に洗浄後、残査を濾紙ごと灰化しその測定値を加えたところ、湿式分解法の測定値と一致した。このことから、乾式灰化後20%塩酸処理だけでは、残留炭素中の鉄は完全には溶出しないこと、また、灰の可溶性部分を一度塩酸処理して溶出後、再灰化により完全に灰化されていることが分かった。乾式灰化法で灰化しにくい動物性試料には、湿式分解法の適用が適当と考えられた。元素によっては希酸抽出法が他の前処理法と比較して高い測定値を示す試料があったが、これについては検討中である。
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カテゴリ |
評価基準
評価法
豚
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