課題名 |
繭糸タンパクの特性解明と組織構造物の機能性解明(161) |
課題番号 |
1994003584 |
研究機関名 |
蚕糸・昆虫農業技術研究所(蚕糸昆虫研)
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研究分担 |
加工利用・物性評価研
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研究期間 |
継H03~H12 |
年度 |
1994 |
摘要 |
繊度むらが少なく、高強度の生糸の開発と利用が目的である。目標としていた水中結節強度3.5g/d(繭糸の空気中の無結節強度は約3.5g/d)に近い3.0g/d(一般の生糸の水中結節強度2.0g/d)のブレード糸が得られた。平成5年度はこのブレード糸の水中の強度変化を調べた。試料はまずシリコン処理(シリコーランVO-7、付着率2.3%)の有無、次に水は海水と淡水、浸漬方法は水温が10℃と20℃、浸漬時間は1日1時間、5時間及び24時間浸漬(常に浸漬)、1時間と5時間浸漬は浸漬後に水道水による水洗の有無等について検討した。その結果、海水は強度低下に与える影響が大きく、強度低下は主に絹糸の繊維軸方向と直角方向に亀裂が入るため起きた。その絹釣糸としての利用は海水より淡水の方がよく、淡水においてシリコン処理および浸漬後の水洗乾燥が強度低下防止に効果的であった。しかし、シリコン処理無しでも連続浸漬で3ヶ月間程度は2.5g/d以上の強度が維持され、使用の途中で糸を乾燥すればさらに長期間強度が維持されることが分かった。
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カテゴリ |
乾燥
機能性
効率的生産技術
評価法
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