森林害虫の天敵としての多食性捕食者の役割と評価(661)

課題名 森林害虫の天敵としての多食性捕食者の役割と評価(661)
課題番号 1995004958
研究機関名 森林総合研究所(森林総研)
研究分担 九州・昆虫研
研究期間 継H05~H08
年度 1995
摘要 セグロアシナガバチの4巣を移植し、産卵数、成虫の羽化数、巣の発達経過を調べた。最初の働きバチは6月3~5日に羽化した。女王の産卵数は6月中は一日当たり1~2個だったが、7月に入ると同6~8個になった。全期間で見ると、産まれた卵のうち成虫として羽化したのは約16%にすぎなかった。しかし6月に産卵されたものに関してみると、羽化までの生存率は58%と、はるかに高かった。一方7月に産卵されたものはほとんど成虫になっていない。この傾向はおおむね他の巣でも同じであった。発育段階別の死亡率qxは、卵期と蛹期で特に高かった。死亡要因については、蛹期に関してはほとんどがモモイロシマメイガとハチノスヤドリコバチの寄生によるものと考えられた。卵期の死亡は、他個体による食卵と考えられるが、どの個体によるかは不明である。以上から、本種の巣から産出される成虫数を決定する要因の一つは6月中に産まれる卵の数であることがわかった。
カテゴリ 亜熱帯 害虫 管理技術 もも

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