低湿重粘土汎用水田における大豆の多収成立機構の解明(91)

課題名 低湿重粘土汎用水田における大豆の多収成立機構の解明(91)
課題番号 1995002655
研究機関名 北陸農業試験場(北陸農試)
研究分担 水田利用・栽培生理研
研究期間 完H02~H06
年度 1995
摘要 2~4年は品種・系統の比較試験を実施して品種選定を行い、5~6年は品種を限定して圃場の土壌水分と生育反応を検討した。2年~6年の収量成立機構を検討したところ、梅雨期の多雨等で湿害が発生した年次は全重が小さく、稔実莢数が減少して低収となった。一方、全重と整粒重との間にはr=0.61という比較的高い相関関係が認められ、多収のためには生育量(シンクサイズ)の確保が前提となることが認められた。品種間ではエンレイが年次間を通じて安定した収量性を示したが、耐湿性は十分ではなかった。フクシロメは多湿区での収量性が比較的高く、耐湿性に優れた遺伝資源であることが明らかとなった。北陸地域の基幹品種であるエンレイは良質で収量性も高いが耐湿性は十分でないので、フクシロメ等の特性を導入した耐湿性品種の育成が求められる。また、低湿重粘土地帯では、梅雨期の湿害によって初期生育が阻害され、低収要因となることが多いので、営農排水等による湿害防止と生育量の確保が特に重要であるといえる。これらの成果は、大豆の育種や輪換田における大豆栽培の指導に資するものと考えられる。
カテゴリ 育種 遺伝資源 作業体系確立 湿害 水田 耐湿性 大豆 品種 輪作

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