課題名 |
作物間相互作用の解明・利用による高度土地利用技術の開発(97) |
課題番号 |
1995003043 |
研究機関名 |
九州農業試験場(九農試)
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研究分担 |
畑地利用・作付体系研
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研究期間 |
完H04~H06 |
年度 |
1995 |
摘要 |
高収益作物の導入と青果用甘しょの高品質化による、甘しょを中心とした高収益作付体系を確立するため、導入作物と甘しょの作物間相互作用を解明し、高品質甘しょ生産のための導入作物の適性を評価しようとした。上イモ重に対する前作の影響をみたところ、両品種ともにカンショ-イタリアン跡、落花生跡及びカンショ-大根跡で多く、カンショ-バレイショ跡、カンショ-キャベツ跡では少なくなり、カンショ-バレイショ、キャベツ跡では上イモ重/地上部重も低くなり生産効率が低下した。また、イモの外観形質に対する前作の影響も異なり、イモの長さと径はカンショ-キャベツ跡で小さくなり、長径比はカンショ-バレイショ跡で大きくなる傾向を示した。皮色は、落花生跡でa値が高くb値小さくなり、鮮やかな赤紫色を示した。一方、線虫被害は、ベニオトメはネグサレセンチュウ、高系14号ではネコブ、ネグサレ両センチュウによるもので、被害程度が大きいものほど線虫数が多くなり、カンショ-バレイショ跡、カンショ-キャベツ跡で大きかった。以上の結果、収量面ではカンショ-イタリアン跡、落花生跡及びカンショ-大根跡への青果用カンショの作付けが適しており、カンショ-バレイショ跡、カンショ-キャベツ跡は、収量が低く、しかも線虫被害が多くなること、落花生跡の甘しょの皮色は鮮やかな赤紫色を示すことが分かった。
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カテゴリ |
かんしょ
キャベツ
高品質生産技術
多収栽培技術
ばれいしょ
品種
輪作
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