課題名 | 黒腐病の発生機構の解明(803) |
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課題番号 | 1996005027 |
研究機関名 |
森林総合研究所(森林総研) |
研究分担 |
九州・特産研 |
研究期間 | 止S58~H07 |
年度 | 1996 |
摘要 | Trichodermaの接種による病徴再現試験においては、接種することによる黒腐れ病の再現はできず、むしろ抑える働きがあるようであった。シトネタケを接種した試験においては、供試した榾木すべてにおいて本病害が再現された。またニマイガワの接種を行った試験でも高い割合で本病害が再現された。しかしシトネタケ、ニマイガワともにシイイタケを死滅させる能力は持っていないため、これらの菌とシイタケを死滅させる能力を持つTrichodermaが複合して病害を起こす可能性が示唆された。さらに羅病部から分離されるバクテリアも関係していることが示唆された。本病害の発現には、榾木内の水分条件が影響していると考えられたが、発現率と降水量に相関は認められなかった。黒腐病の当面の防除対策を示した。最終的に細菌が関わっていることが示唆されたが、今後の進展には細菌に対する知識が必要なことから、ここで中止とした。 |
カテゴリ | 病害虫 亜熱帯 管理技術 しいたけ 防除 |