課題名 | 修復過程における根菌類の役割の解明(838) |
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課題番号 | 1996005064 |
研究機関名 |
森林総合研究所(森林総研) |
研究分担 |
森林生物・腐朽研 |
研究期間 | 完H03~H07 |
年度 | 1996 |
摘要 | マレーシアパソー保護林において木材腐朽菌相の調査を行った。得られた菌のほとんどは熱帯地域に固有または熱帯ー亜熱帯地域に分布するものであった。基質のサイズにより菌相が異なり、これはそれぞれの菌の乾燥耐性と関連することが示唆された。菌の宿主特異性を調べた結果、一部の菌はフタバガキ科樹木に特異的にみられたが多くの種は特異性をもたないと考えられた。倒木上の菌のクローン分布を調べた結果、ほとんどの場合においてそれぞれのクローンサイズは小さく、これらは主に担子胞子によって広がっていることが示唆された。主要な菌の材分解能力を実験室内での腐朽試験により調べた結果、ほとんどの種が材分解能をもち、特に倒木の初期に侵入する菌には分解能力の高いものが多くみられた。 |
カテゴリ | 亜熱帯 乾燥 木材腐朽菌 |