放射線照射した農産物の生体膜の特性に関する研究(137)

課題名 放射線照射した農産物の生体膜の特性に関する研究(137)
課題番号 1996003811
研究機関名 食品総合研究所(食総研)
研究分担 流通保全・放射線研
研究期間 継H05~H08
年度 1996
摘要 馬鈴薯液胞膜のH+ーATPaseに対するγ線照射の影響について検討した。液胞膜を単離後、H+ーATPaseを可溶化して、γ線照射を行うと、線量に依存して活性の低下し、酵素蛋白質に対する直接的な影響が観察された。単離した液胞膜にγ線照射した場合、及び馬鈴薯にγ線照射を行ってから液胞膜を調製しした場合にも、ATPase活性及びH+輸送能の低下が認められたが、この場合には照射後の液胞膜中への遊離脂肪酸の蓄積に伴い、経時的な活性の低下がみられた。γ線照射した液胞膜から単離した脂質を可溶化したH+ーATPaseに加えて活性測定を行うと、強い阻害効果が確認された。以上のことから、γ線照射によるバレイショ液胞膜のH+ーATPaseの機能低下が膜脂質の組成変化によって増幅されていることが示された。
カテゴリ 加工 ばれいしょ 品質保持 輸送

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