乳蛋白質率の変動要因の生理的解明とその向上技術(64)

課題名 乳蛋白質率の変動要因の生理的解明とその向上技術(64)
課題番号 1997000925
研究機関名 畜産試験場(畜試)
研究分担 生理・生体機構研
研究期間 完H05~H08
年度 1997
摘要 乳蛋白質率の向上が急務とされているので、牛乳中の窒素成分の変動要因、これら成分におよぼす生理・栄養的な影響を調べた。泌乳牛59頭から採取した187点の牛乳の窒素(N)は0.482(0.386~0.579)%で、全N中のカゼインおよびホエーNの割合は平均で79.7および15.7%であった。しかし、カゼインとホエーの割合は負の関係を示し、純蛋白質割合の変動は小さかったが、泌乳初期にはカゼイン割合の低い例が多かった。全N中の非蛋白態窒素(NPN)は約4.6%であり、牛乳尿素濃度が高いほどNPNに占める尿素の割合が高かった。給与サイレージ別に魚粉あるいは大豆粕の補給効果を比較すると、コーンサイレージ体系では変化がなかったが、牧草サイレージ体系では補給によって全N(乳蛋白質率)が有意に高まった。また、補給によってNPN割合が増加し、ホエー割合が低下する傾向を示したが、カゼイン割合には差がなかった。つぎに、コーンサイレージ体系でアルファルファ補給の効果を検討すると、TDN要求量の15~20%程度の補給によって乳蛋白質率に改善傾向が認められ、乾物摂取量、血漿の酢酸および第一胃内の低級脂肪酸濃度が高まる傾向を示した。
カテゴリ アルファルファ 大豆粕 乳牛

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