課題名 |
畦畔雑草管理の省力化(186) |
課題番号 |
1997002453 |
研究機関名 |
東北農業試験場(東北農試)
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研究分担 |
水田利用・雑草制御研
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研究期間 |
完H05~H08 |
年度 |
1997 |
摘要 |
張り芝と抑草剤の利用による畦畔除草回数の削減が試みられた。ハルガヤを主体とする畦畔では、水稲移植前の草刈り後10~14日目のビスピリバック液剤の30~50ml/a処理により、畦畔が裸地化することなく多年生イネ科雑草に対する高い草丈抑制効果が得られ、チガヤやノシバが優占する畦畔でもビスピリバック液剤の抑草効果は高かった。畦畔造成直後に張り芝を行い、ビスピリバック液剤を2~3回散布することによって、草丈の低いノシバの純群落を形成でき、張り芝と抑草剤の利用による省力的畦畔管理が可能であることを示した。しかし、カラスムギ、ヨシ、ススキ等にはビスピリバック液剤の抑草効果が劣ること、広葉雑草が優占する畦畔では裸地化による畦畔崩壊の恐れがあること、トウモロコシや大豆には飛散による薬害の恐れがあることから、利用に当たっては近隣田畑の作物や畦畔の植生構造に留意が必要である。本研究結果は普及可能な技術として、8年度の研究成果情報(総合農業、作物生産部会)に採用されるとともに、第35回と第36回日本雑草学会講演会(1996年、1997年)で発表した。今後は張り芝以外の植生を利用した水田畦畔の管理技術や、除草剤と抑草剤を利用した省力的畦畔管理技術についても検討する必要がある。
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カテゴリ |
病害虫
害虫
管理技術
機械化
畦畔管理
畦畔除草
雑草
省力化
除草剤
水田
水稲
大豆
とうもろこし
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