課題名 |
メコンデルタにおける家畜衛生、特に寄生虫病に関する調査・研究 |
課題番号 |
1998004207 |
研究機関名 |
国際農林水産業研究センター(国研センタ)
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研究分担 |
畜産草地(家畜衛試主研)
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研究期間 |
単H09~H09 |
年度 |
1998 |
摘要 |
メコンデルタ地帯における家畜の重要疾病は細菌、ウイルス及び寄生虫などによる感染症であった。寄生虫症の中では豚では消化管内線虫、牛・水牛では肝蛭、消化管内線虫、バベシアやトリパノソーマなどの住血原虫が問題となっていた。疾病に対するワクチネーションや定期的な駆虫は行われている場合も多いが、小規模経営では充分とはいえなかった。と殺場での豚の内蔵の廃棄率は,肺(マイコプラズマや肺虫による肺炎),肝臓(膿瘍など),脾臓,腎臓の順であった。メコンデルタ地帯内の5つの省において、牛55頭、水牛28頭の血液内寄生原虫を調べたところ、牛、水牛ともにタイレリア原虫の寄生が認められ、採材地により感染率は異なったものの平均でそれぞれ9.1%、64.3%と水牛で高い傾向にあった。また、1頭の牛にアナプラズマの寄生が認められた。一方,赤血球数やヘマトクリット値は各個体において大きな差が見られ,赤血球数が500万/mm3を下回る貧血所見を示した個体も見られたが,原虫寄生率との間に明確な関係は認められなかった。外部寄生虫では,牛55頭中10頭にダニの寄生が認められた。これらは主にバベシア原虫の媒介者であるオウシマダニであった。さらに,水牛28頭中4頭にスイギュウジラミの寄生が認められた。
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カテゴリ |
病害虫
くり
経営管理
飼育技術
豚
防除
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