課題名 |
食品中の無機成分・糖質等の精密分析法とそのデータ評価に関する研究(30) |
課題番号 |
1998003897 |
研究機関名 |
食品総合研究所(食総研)
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研究分担 |
分析評価・状態分析研分析研
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研究期間 |
継H09~H10 |
年度 |
1998 |
摘要 |
糖類の定量法では、フラクト多糖およびフラクトオリゴ糖の加水分解条件を検討した。pH1.5の胃液条件で、60℃、2時間でイヌリンはほぼ完全にフラクトースに加水分解された。ラッキョウ中のフラクト多糖はProsky変法の処理ではほとんどフラクトースを遊離しなかったが、不溶性食物繊維を濾取した後の濾液を前述の条件で処理することでフラクトースに分解された。この操作を加えることで、これらを含む試料への適用ができると考えられる。海藻類からのヨウ素の希アルカリによる抽出はマイクロ波加熱により迅速化が達成できた。ヨウ素含量が少ない試料(きなこ、粉ミルク、乾燥全卵、煮干し)には乾式灰化法で、試料を多く取り、アルカリ熔融剤の水酸化カリウムを増量し、灰化時間を16時間に伸ばすことで対応できた。Mg-NMRでクロロフィル中のMgはMgイオンと異なるケミカルシフトを示した。数種の食品中のマグネシウムの溶媒分画では、抽出溶媒として、高極性溶媒から順に、水、メタノール、酢酸エチル、ヘキサンを用いた。無極性溶媒から抽出した場合に比べて、鶏卵、牛乳のような水溶性蛋白質の多い食品では、顕著に抽出率が向上した。無極性溶媒からの抽出との抽出率の相違は有機溶媒による蛋白質の変性によると考えられた。
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カテゴリ |
乾燥
鶏
評価法
らっきょう
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