課題名 |
個体群健康度の評価法としてのFAの有効性に関する研究(12) |
課題番号 |
1998005402 |
研究機関名 |
中央水産研究所(中央水研)
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研究分担 |
生物生態内水面利用・環境研管理研初期研生態研
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研究期間 |
単H09~H09 |
年度 |
1998 |
摘要 |
地球規模の環境変化や生息地の分断・縮小等によりストレスを受けている魚類個体群の健康度を測る簡便な指標の候補としてFA(fluctuating asymmetry)を取りあげ、数魚種を対象にストレス指標としての是非を検討した。酸性環境にさらされたウグイでは、鰓耙数にFAが認められた.継代飼育されたアユの対鰭の条数にはFAが認められたが、ミトコンドリアDNAにおける塩基多様度との間には相関がなかった。隔離水域に生息するニッポンバラタナゴでは、遺伝的多様性の減少にもかかわらず、複数の形質でFAは検出されなかった。以上の調査結果から、魚類の健康度指標としてのFAの潜在的な有効性は認められたものの、その発現の程度は対象によって一様ではないことから、ストレッサーの種類や魚種ごとにFA出現形質を特定するなど、個別の検討が必要と考えられた。
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カテゴリ |
ばら
評価法
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