課題名 | ニカメイガの殺虫剤抵抗性の現況調査と抵抗性機構の解明(109) |
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課題番号 | 1998002453 |
研究機関名 |
東北農業試験場(東北農試) |
研究分担 |
水田利用・水田病虫研 |
研究期間 | 単H09~H09 |
年度 | 1998 |
摘要 | 稲作の主要害虫であるニカメイガが山形県で多発しているため、山形県産ニカメイガの薬剤感受性試験を行った。その結果、山形県内の2地点(櫛引町,羽黒町)から採集した個体群が東北地域のニカメイガの防除に広く使われている有機リン殺虫剤MEPに対して高度の抵抗性を発達させていることが判明した。またその抵抗性機構がカルボキシルエステラーゼ(CE)の活性増大によるMEPの解毒であることが判明した。さらにこのCEを等電点電気泳動で分析した結果、1980年代に岡山県で大発生した有機リン殺虫剤抵抗性個体群のCEと同一であることが判明した。以上より、山形県産ニカメイガの防除には、岡山県産ニカメイガに対して行われている防除技術、すなわちMEP以外の薬剤による防除を行うことが適切であると判断された。本研究の成果は最近各地で多発して問題化しているニカメイガ防除のための基礎的知見として広く利用されることが期待される。残された問題点は山形県以外の東北地域のニカメイガの薬剤感受性の現状の解明であるが、これについては経常研究で対応する。 |
カテゴリ | 病害虫 害虫 管理技術 機械化 雑草 水田 抵抗性 ニカメイガ 防除 薬剤 |